医師コラム

美容外科医は、二重(埋没法)に始まり、二重(埋没法)に終わる!

私が美容外科を始めて3年目のことです。3年間二重の手術中心に行っていた私は、当時一緒に働いていた、尊敬する大先輩の医師に「埋没法はかなり極めました。これからは、切開法の修正、コンビネーション手術などを極めていきたいです。」と、伝えたところ、冒頭に記載した格言が飛び出しました。

私は、どういう意味なのかと先輩医師に尋ねたところ、「美容外科の手術で一番難しく奥が深いのは、埋没法であると思う。埋没法を極めるものは、二重を制す、更には美容外科の手術を制すくらい、大切である。」と返事が返ってきました。

埋没法は、手技的には一番単純で、初歩的な手術内容とされ、新米医師の取っ掛かりとして誰でもすぐにできる手術という認識だったので、びっくりしました。

当時は、先輩医師は何でもできるからそう思うだけじゃないかと、その奥深さが理解できませんでした。ただ、埋没法をあなどらずに、患者さんの希望の二重の形をよく聞いて、患者さんのまぶたをよく診察して、まぶたの奥の組織を透かしてみるようにし、手術法を決定し、手術後の二重が患者さんの希望通りであったか、そうでなければ何が違い、手術の限界なのか、私のやり方の問題なのか、もう一度手術するべきなのかなど、検証をするようにしてきました。

やはり、二重になっただけで女の子はかわいくなりますから、それに立ち会えることが嬉しく、よりよくしたいという欲求がありました。

美容外科医になって、12年たった今、大先輩からいただいた格言が身に沁みます。

まぶたの形は、1000人いれば、1000通り、同じ形の人はいないし、希望する二重の幅や形も人それぞれ違います。年代によっても、流行によっても年々変化してきます。
最近はお化粧する女性の年齢も、小学生高学年からというから、びっくりします。中学生で毎日学校にアイメイク、つけまつ毛、目細工しないと行けないというから、親御さんも大変です。
最初は見て見ぬふりをしていても、まぶたが目細工の糊でかぶれて真っ赤になっても、目細工やめられない、やらないなら学校行かない・・・慌てて美容外科に駆け込む親子も珍しくありません。
また、平均寿命も延びていますので、二重の手術を希望する方の年齢も上がっています。最近、91歳の男性がまぶたが重いと独歩で受診され手術になりました。

10代のまぶたと、90代のまぶたは全く違います。やはり、奥が深い・・・。改めて思います。

今後も、いかに腫れない、いかに外れない、いかに痛くない、埋没法を追求していきたいと思います。

EyeNoseについて

現役の医師がこれまでに経験してきたことを踏まえて、これから美容整形を受けたいとお考えのみなさんに向けてのアドバイスや、最近の美容整形の流れについてなど、みなさんの参考になる話題を掲載していきます。
よくある情報の説明ではなく、リアルな情報を提供していきますのでぜひご覧ください。

城本クリニックの埋没法は
何が違う?

手術直後からほとんど腫れない埋没法で、
憧れの二重まぶたに
http://www.shiromoto-clinic.com

PAGE UP